約束と信頼

2004年10月10日
認めたくはなくとも、僕と彼女は不倫の関係にある。

僕は、彼女を好きになった。
結果として、僕の沸き起こった感情は、シンプルなものだ。
好きだ。一緒に居たい。

さりとて、おそらくであるが、そこに真実の愛らしきものを自分に感じ、そして相手に感じたのも、今、僕が前へ進もうとする原動力である。

その真実の愛とは、
皮肉にも、彼女が大事にする「約束」である。

「約束」があるから、果たそうとする。
僕は、心の時間をとめて、まさにそれを果たそうと考えていた。

けれど、心ない「約束」に何の意味があろうか。
「約束」があるから、それが必ず果たさなければ意味がないとすれば・・・・

僕は10年以上前のことだが、
「君を何があろうが、愛し続ける」と誓った。
永遠の愛を誓った。
そして、それを守るために、僕は時間を止めた。
心なく結婚し、心なく色んな女と関係を持った。

結局、欲しいのは、「信頼」である。
「約束」を果たされる意味は、そのためである。
「約束」がひとり歩きしたとき、また、僕は心を閉ざすしかなくなる。

僕が、君を愛しているのは、「約束」したからでない。
少なくとも、僕は、そんな理由なら、君を信頼しないだろう。

と、そんな強い心を持ちたい。
言葉を信じるしかない、そんな弱い心に、
信頼などあるはずがないことを、理解した。

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