変な偶然から2人は出会う。

2人は、彷徨っていた。

自分自身を孤独と感じ、寂しく思う反面、
もうそれはどうしようもないことなのだと諦めていた。

この孤独感は、どこから来るのだろうか?
なぜ、自分は皆と共感しにくいのか?

交わろうとすればするほど、孤独を感じ、
逆に、交わらない孤独の方が楽と感じていた。

本当は孤独が嫌いで、近寄ってきて理解しようと努力する異性に
感動はした。
だけど、誰もわかってはくれなかった。

そして、その偶然は起こる。

2人とも、お互いの孤独を感じはする。
だからと言って、自分がそれを埋めれるのか、はたまた埋めてもらえるのかわからない。

おそるおそる2人は近づく。
けれど、時に「所詮無理なんだ」という虚無感に襲われる。
これまでも期待して良かったことなどない。

だけど、何かに魅かれる。
何だろう。

どちらかが強引に入り込もうとする。
それは想いの強さなのだろうが、強さは波打つので、また下がる。
下がるころに、もう一方が、その強引さに期待し、入り込もうとする。
そしてまた上がる。
お互いが、シーソーの様に動く。
一瞬、水平になるときがある。

その瞬間が嬉しい。
けれど、その水平は、保てない。
なぜなら、お互い運動しているから。
止まれない。
なぜなら、まだ孤独が襲ってくるし、期待も湧く。

喧嘩する。
諦める。
要求する。
抱き合う。
泣く。
キスする。
手を繋ぐ。
逃げる。
理性的になる。
SEXする。
信じる。
告白する。
期待する。

そして、もう信じるしかないと想う。
この人なら、どうにかなりそうだと思う。
身を投げ出そうと思う。
精一杯、愛してみようと思う。
離れたいけれど、これが失敗したら、もう駄目になるだろうけれど、
離れたくないし、離れられないから、どうしようもないのだと、諦める。

これまでちまちまコインを賭けていたルーレット。
勝ってもしれてるし、負けてもどうにかなってた。
だけど、ここで残りの全財産を1つの数にベットするように。
インシュランスも要らない。

もうこれで駄目なら、もういいや、と。

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