未練

僕は未練な男である。
10年以上も前に別れた女の幻影をおって生きてきたことで明白。

けれど、彼女にたくさんの未練な男からメールがくる。
そういえば、周りの女の子も、そういうことをよく言っている。

僕はそういうことができないし、しない。
未練がないわけじゃないけど、できない。

これは、強さや弱さでない。
僕は弱いから、そんな勇気がないけど。
またふられて、生きていけるほど、強くないけど。

けれど、未練な男たちは、メールする。電話する。
なんだ、その強さは。
強いんじゃないだと思う。

僕は、ずうずうしいのだと思う。
あつかましい。
ずぶとい。
人に迷惑をかけても平気でいる。

まあ、自分のことは、棚にまた上げるけど、
男ってずうずうしい。
けれど、女の子って、それに案外、のることあるよね。
嫌な気ではないのかな。

けどね、そんな男は、本気じゃないよ。
むしろ、あそび、適当。
そうじゃないと、負けがみえた勝負、挑むはずもない。
そんなに傷つかないから、できるんだろうから。

違うかな？
僕が粘り足らないだけかな。
それもあるか。