僕はやりたかったことを結婚してからやりはじめた。
結婚することでしか、やる勇気を持たなかった。
それは勇気でなくて、遅まきながら現れた危機感だった。

「今、やらなければ、敗者に終わる」

確かに僕はやりたかったことをすることを諦めようとしていた。
京子と別れたことよって、
僕の欲求である、

 性癖
 愛情
 ステータス

を捨てた。

そして、人間なら誰しもあるだろう安定を手に入れた。

 裏切りのない
 責任のない
 期待のない
        世界。

最初は、怖かった。
自分のやりたいことをすることは、それは今の安定を壊すことと同義だった。
少し踏み込んでは、振り返りしてた。
けれど、いつの間にか、僕は振り返らなくなっていた。
そして性癖とステータスを手に入れた。

これは安定とは、根本的には背反しない。

僕はいつの間にか、京子とのときの気持ちを思い出すだけでなく、求めるようになっていた。
そして、今年、それを見つけてしまった。

これは安定と背反する。

安定って、そんなに大事なのか?
けれど、そもそも、これは本当に安定と背反するのか?
これこそが安定なり得ないのか?

やりたかったこと。

愛する者から愛されながら、生活をすること。

僕は、やりたいことをする。
いつでもそうしてきた。
だから、これからもそうするだろう。

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