むかし、愛し合う恋人同士がいました。
 二人は、お互いがたまらなく愛しくて苦しい程でした。

 どんな時も、お互い協力して生きました。
 どんな状況でも、お互いは信頼し合い、頑張りました。
 いつも二人は一緒でした。

 お互いの顔や体や匂いが好きでした。
 お互いの話す言葉、考える内容、夢、希望も同じく好きでした。

 二人はこの世界に二人ぼっち。
 誰も二人の世界に入れませんでした。

 二人は、本当はそれぞれ一人で孤独。
 だからその愛は、本当は片想い。
 でも、刹那に感じる相手に感動し、
 それをたよりに二人はお互いを愛し続けました。

 二人は約束しました。
 『いつまで二人は一緒。どんなことになっても一緒にいようね。
  引き離されても、きっと元の二人に戻ろうね』

 だけど、その恋は終わりました。
 それなのに、男は1人で片想いを止めないでいます。
 永遠を信じて。

 
 そして、10年の月日が流れました。

 同じ気持ちになれる人を、また見つけました。
 いつの間にか、永遠なんて信じなくなっていました。
 
 それなのに、同じ気持ち。
 不思議です。
 永遠なんて、約束されなくても、同じ気持ち。
 今日、会えるだけでも、同じ気持ち。
 明日、会えないかも知れないのに、あの時と同じ気持ち。
 そして、それを越える達成感。

 僕の求めていたもの。
 それは、相手と繋がっていると感じているつかの間の感覚
 それは生きる目的。

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