優子への最後の恋文

こっちにメールするのは久しぶり。

おそらく1月15日ぐらいに君になにかがあったのだろうと思うのだけれど、
僕には結局何もわからないし、何もできなかったね。
君からいつ言われるのか。
それに怯えるのが辛いので、君から僕は身を引くことにします。

これまでありがとう。
本当は、君はその告白（前の彼のこと）の時に、僕と別れるのを思いとどまって
くれたんだね。
本当にありがとう。
僕はあのときに、君がそういいかけて、それを僕が止めて、そのまま止めてくれ
たのを知ってるよ。

その顔が忘れられない。

僕は君が好き。
けれど、それはもうやめることにします。
片想いは傍目には綺麗だけれども、相手をしている方は、たまったものじゃないもんね。

辛いよ。
すごい辛いよ。
悔しい気持ちもあるよ。
どうして
って思うよ。

けれど、仕方が無いんだろうね。
これまで何度も経験してきたから大丈夫。

人間の感情は変わる。

「好き」という感情も例外でないのだろうね。
君にいまさら義理チョコをもらっても悲しいので、これでお別れにさせて下さい。
君と元彼のような最後の対面も要らないよ。
（あーあ、僕は、毎年、バレンタインの前の日に思い出すんかな？）

これまで、ありがとう。
ごはんも作ってくれてありがとう。おいしかった。
2人で行った水族館も、君の仕事の買い物についていったのも、
君と過ごした時間が貴重で楽しかった。
僕は君に何もしてやれなかったね。
ごめんね。
お店、うまくいくように祈っています。
君がどんどん好きなことができるように祈っています。

じゃあね。
では、ごきげんよう。

ということで、微妙に未練を残しつつ、一つの恋が終わりを迎えました