知りたくなかった真相（その3）

その1で少し触れた妊娠についてである。

僕は彼女の日記にこういう下りを確認した。

　1月某日
　
　コンドームが減っていた！
　それを問い正したら、あいつは「親父の知り合いが・・・・

おい、最近やんけ。

まあ、そういうことである。
元彼と会っていたのである。
元彼といっても、別れたわけでないので、二股である。

まあいい。

しかし、妊娠した時のことを思い出した。
本当に僕の子なのかと問いただした。
すると絶対的にはわからないと言う。

驚愕！！！
あわわわわ・・・・

おぬしも悪じゃのう。

なんでも正直に言う人。
人の気持ち考えないで行動できる人。
すげー。

殺されると思わないの？
殴られると思わないの？

多分、なんも考えてない。
けど、日記には、熱い文章が書かれていた。
直木賞ぐらいはやりたい。
愛、執着、嫉妬、孤独、純粋とかいろいろ難しい言葉が並んでたよ。
そんな漢字、よう書かんやろ。
よう読めたな。
意味わかってるか？

で、1月に完全に別れたんだって。
それまでもちゃんとは付き合ってなかったんだって。

まあ、本当で嘘なんでしょう。

知っての通り、僕は保険を掛けてある。
他に逃げ道もある。
本気にならないようにしている。
そして契約もある。
だから逃げることもできない。

桃鉄だったら。
チャラララー・・・♪
といって北海道の方から、雪だるまがやってくる。
おー、東京の方に来たぞ。
新宿買い占めてるっちゅうねん。
うわー
新宿にきた！

よかった。保険カードもってて。
半額で済んだよ。
もってなかったら危うく、物件売らないとあかんところやったわ。
現金なくなったけど、なんとかなるやろ。
ぼちぼち復活しよう。

こんな感じ。

昨日は、もうかなり興奮して寝れなかったけれど、今日は、もう大丈夫そう。
これ保険カードもってなかったら、どうなっててんやろ。
怖い。
好きな人が犯されててんで。
好きな人が二股してて、僕の子じゃなかったかも知れねんで。

誰か殺すな。
確実に。
彼女か、男か、スーフリメンバーか、自分か。

真相の告白は、これでおしまい。
後の話も面白いけれど、この2つの比にならない。

おわり。