新たな妊娠と別の本心
2003年12月10日生きながら死んでいればいいだけのことを選ぼうとしていた。
僕は、生きながら、死んでいられる、閉じた世界を完成させようとしていた。
あいつを忘れることなんてできない。
思い出だけで生きていこうと、思っていた。
「おろす」と言うおまえの気持ちも、
「おろせ」と言われるお前の気持ちも、
それは僕は辛いし、望まない。
(それは僕にとってなんでもないことだ)
本当に全部に革命が起こるよ。
世界が革命されるよ。
そうかな。
同じことじゃないか。
結局、あいつを永遠にしてしまうだけじゃないか。
直子は僕に何もしていないし、信頼してくれている。
僕を導いてくれる。
僕をそれなりの社会人にしてくれたのは直子。
でも、体が合わないよ。
細胞が合わないよ。
価値観も違うよ。
彼女は今の君が好きなだけ。
君が好きなのでなくて、君を自分の好きな男にしようとしているだけ。
ブランド好きだしね。
ステータスも好きだからね。
そんなものない。
元からない。
それは周りが決めること。
それが証拠に君が会社を成功させてから態度が変わっただろ。
それまではよくケンカしてたじゃないか。
罵倒されていたじゃないか。
りか(28)は、僕に尽くしてくれた。
僕に夢見てくれた。
彼女も同じ。
君のステータスや生活力が目当て。
君の事はタイプじゃない。
男前だといってもらったことがあるか。
だいたい君と外を歩こうとするじゃないか。
なめられているんだよ。
だから、今も、恫喝してくるじゃないか。
りか(23)は、僕がやさしいと言ってくれた。
僕のことを尊敬してくれている。
僕のことを好きでいてくれている。
利用されているだけ。
だいいち、子供を産む気がないじゃないか。
彼女は馬鹿だから、お前がどうなんてわかっちゃいない。
彼女がこれまで付き合ってきた男に比べてましなだけ。
前の男なんてレイプ魔だって言ってただろ。
3Pも経験したと言ってただろ。
自分でも他の男と彼女が手を繋いで歩いているのを見ただろ。
じゃあ、優子は違う。
わからないけど、きっと違う。
彼女はあいつみたいに、あいつよりもっと僕を思ってくれるかもしれない。
僕も好きになれる自信がある。
また、同じことを。。。
お前は京子の代わりを見つけては、違うと捨てることを繰り返してきたじゃないか。
それを証拠に、すべての女に京子を見たはずだ。
それに京子と優子は違う。
なぜなら、お前が違うからだ。
お前は以前のお前じゃないのだから、京子はお前の前に現れない。
僕は何も変わってない。
中身なんて、小さなファクターさ。
君は気づいているだろ。
今の地位や経済力をつけてからの方が、女がいかに寄ってくるか。
お前はあの時、京子をそんな男にとられたんだ。
京子だけじゃない、みんな、同じように奪われたんだ。
今、お前がそうなったから、逆に、女がよってきているだけ。
もっと力をつけろ。
そしたら、もっとよってくる。
そして、あいつとのこと、あいつといたあの時の感覚は、想い出として、僕の永遠にしてしまうんだ。
絶対にもう味わえない。
だから、現実は、自分が傷つかないように、そしてかつての君のような惨めな男から、純粋な女を馬鹿な女に変えて奪ってしまえ。
田舎に付き合っている仲良いカップルがいました。
しかし、彼女の方は年頃になると、都会を夢見て男を捨てて、都会へと出て行きました。
そこで女は、都会で頑張りました。
しかし、男に騙され、傷つけられ、そして数年が過ぎ、疲れ、田舎へ戻ります。
そして、昔の男とよりを戻します。
ただ、女は昔と違ってしまっています。
そんなことを男は感じながらも口にはできないし、女も口にしないし、田舎の生活を大事にしています。
ただ、女はふと昔を思い出し、うつろな目をし、遠くを眺めることがありました。
その男になりたいのかい?
それで幸せか。
僕はその男だった。
もう嫌だ。
嫌だ。
僕は都会へでて、そんな女を騙して生きてやる。
こころに田舎の頃の思い出を隠して。
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