生きながら死んでいればいいだけのことを選ぼうとしていた。

僕は、生きながら、死んでいられる、閉じた世界を完成させようとしていた。


あいつを忘れることなんてできない。
思い出だけで生きていこうと、思っていた。


「おろす」と言うおまえの気持ちも、
「おろせ」と言われるお前の気持ちも、

それは僕は辛いし、望まない。
(それは僕にとってなんでもないことだ)


本当に全部に革命が起こるよ。
世界が革命されるよ。

そうかな。
同じことじゃないか。
結局、あいつを永遠にしてしまうだけじゃないか。


直子は僕に何もしていないし、信頼してくれている。
僕を導いてくれる。
僕をそれなりの社会人にしてくれたのは直子。

でも、体が合わないよ。
細胞が合わないよ。
価値観も違うよ。
彼女は今の君が好きなだけ。
君が好きなのでなくて、君を自分の好きな男にしようとしているだけ。
ブランド好きだしね。
ステータスも好きだからね。

そんなものない。
元からない。

それは周りが決めること。
それが証拠に君が会社を成功させてから態度が変わっただろ。
それまではよくケンカしてたじゃないか。
罵倒されていたじゃないか。


りか(28)は、僕に尽くしてくれた。
僕に夢見てくれた。

彼女も同じ。
君のステータスや生活力が目当て。
君の事はタイプじゃない。
男前だといってもらったことがあるか。
だいたい君と外を歩こうとするじゃないか。
なめられているんだよ。
だから、今も、恫喝してくるじゃないか。


りか(23)は、僕がやさしいと言ってくれた。
僕のことを尊敬してくれている。
僕のことを好きでいてくれている。

利用されているだけ。
だいいち、子供を産む気がないじゃないか。
彼女は馬鹿だから、お前がどうなんてわかっちゃいない。
彼女がこれまで付き合ってきた男に比べてましなだけ。
前の男なんてレイプ魔だって言ってただろ。
3Pも経験したと言ってただろ。
自分でも他の男と彼女が手を繋いで歩いているのを見ただろ。


じゃあ、優子は違う。
わからないけど、きっと違う。
彼女はあいつみたいに、あいつよりもっと僕を思ってくれるかもしれない。
僕も好きになれる自信がある。

また、同じことを。。。
お前は京子の代わりを見つけては、違うと捨てることを繰り返してきたじゃないか。
それを証拠に、すべての女に京子を見たはずだ。

それに京子と優子は違う。
なぜなら、お前が違うからだ。
お前は以前のお前じゃないのだから、京子はお前の前に現れない。

僕は何も変わってない。

中身なんて、小さなファクターさ。
君は気づいているだろ。
今の地位や経済力をつけてからの方が、女がいかに寄ってくるか。
お前はあの時、京子をそんな男にとられたんだ。
京子だけじゃない、みんな、同じように奪われたんだ。
今、お前がそうなったから、逆に、女がよってきているだけ。

もっと力をつけろ。
そしたら、もっとよってくる。

そして、あいつとのこと、あいつといたあの時の感覚は、想い出として、僕の永遠にしてしまうんだ。
絶対にもう味わえない。
だから、現実は、自分が傷つかないように、そしてかつての君のような惨めな男から、純粋な女を馬鹿な女に変えて奪ってしまえ。


田舎に付き合っている仲良いカップルがいました。
しかし、彼女の方は年頃になると、都会を夢見て男を捨てて、都会へと出て行きました。
そこで女は、都会で頑張りました。
しかし、男に騙され、傷つけられ、そして数年が過ぎ、疲れ、田舎へ戻ります。
そして、昔の男とよりを戻します。
ただ、女は昔と違ってしまっています。
そんなことを男は感じながらも口にはできないし、女も口にしないし、田舎の生活を大事にしています。
ただ、女はふと昔を思い出し、うつろな目をし、遠くを眺めることがありました。


その男になりたいのかい?
それで幸せか。

僕はその男だった。
もう嫌だ。
嫌だ。


僕は都会へでて、そんな女を騙して生きてやる。
こころに田舎の頃の思い出を隠して。


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